組み込み系エンジニアに必要なもの

組み込み系エンジニアを端的に表す言葉としてよく目にするのが、縁の下の力持ちです。車や家電製品、スマートフォンを始めとするさまざまな電子機器にソフトウェアを組み込むのが仕事となります。例えば、クーラーの場合、ボタン1つで電源が入って温度調節をはじめ、風の強さや向きの調節、タイマーの設定に至るまでリモコン1つで操作できるのは、組み込まれたソフトウェアが制御しているからです。

そんな裏方役の組み込み系エンジニアにはどんな人が向いているのかというと、大前提としてプログラミングに興味があることでしょう。そして、知識に貪欲であることが大切です。常に新製品や技術が世の中に生まれており、遅れを取らないためにも最新の知識を集める姿勢が大切となります。また、自分たちが新しい技術を世界に向けて発信する可能性も全くないわけではないため、チャレンジ精神も必要でしょう。さらにもう1つ挙げるとするならば、精神的にタフであることが望まれます。理由としては、ソフトウェアの開発がスムーズに進むことは稀であり、何十回、何百回とトライアンドエラーを繰り返して完成するものだからです。特に、車のような人命に関わる制御ソフトウェアの開発で妥協は許されません。納得いくまで作り上げるタフネスがなければ続きませんが、その責任の重さに比例したやりがいと達成感は感じられるでしょう。このように、裏方ながら仕事に責任があるキーパーソン、それが組み込み系エンジニアです。